顎関節治療・食いしばり
・噛みしめ・歯ぎしり
common TMD
口腔内悪習慣を改善し
様々な症状を治す
不正咬合の原因は様々な要因があるとされ、日中や睡眠中の食いしばり、噛みしめ、歯ぎしりなどや姿勢の悪さ、日常のストレス、噛み癖(食事の際の片側噛みなど)が挙げられます。
口腔内悪習慣化は、歯がすり減るだけでなく、顎関節症、咬合性外傷、知覚過敏などの様々な症状を引き起こします。
顎関節症
顎関節は耳の前あたりにある関節です。主な症状としては、顎を動かした時に痛みが走ったり、口を開けたり閉じたりした時に関節部がポキッ、カックン、コッキンと鳴る、などの症状が見られる症候群で、20歳代から40歳代の女性に比較的多くみられる傾向があります。
顎関節症になる原因としては、噛み合わせなどが理由で関節円盤を支える筋肉に緊張が加わると、下顎頭の動きにあわせて関節円盤が動かなくなり、痛みや関節音、口が開きにくくなるという症状が現れます。他にも、生活習慣やストレス、姿勢の悪さなど原因は様々です。
顎関節症の症状
- 口を開けたり閉じたりするときに顎が痛む
- 食事をしていると顎がだるく感じたり疲れやすい
- 口が開きにくくなった
- 口を開けるとき顎を動かすと音が鳴る
- 噛み合わせに違和感が伴う
- 口を完全に閉じられない
上記に当てはまることがあれば当院までご相談ください。
食いしばり・噛みしめ
・歯ぎしり
睡眠中の歯ぎしりは、上下の歯をギリギリと横にすり合わせるグラインディングと、あまり音を立てず強く噛みしめるクレンチング、その両方が混在したタイプがあります。
いずれも珍しいものではなく、人口の5~15%が睡眠中に歯ぎしりをすると言われるほど。それどころか、だれでも寝ている間、多少は歯を合わせています。
グライディングとクレンチングともに歯にかかる負担は70~100キロ程度と考えられています。しかし左右の動きにより歯が削れてしまうため、グラインディングの方が歯の摩耗がおこりやすいです。
食いしばり・噛みしめ・歯ぎしりの原因
- ストレス
- かみ合わせの不良
- 飲酒・喫煙
- 癖
- 睡眠時無呼吸症候群
こういったことが原因と言われています。
歯ぎしりの種類
歯ぎしりは別名ブラキシズム(口腔内悪習慣)といいます。歯ぎしりとは、ギリギリ音を立てる様子を想像する方が多いと思いますが、歯ぎしりには大きく分けると3種類のタイプがあります。
グラインディング
下顎を左右に動かしギリギリと上下の歯をすり合わせるタイプ
クレンチング
上下の歯をぐーっと食いしばるタイプ
タッピング
下顎を上下にカチカチと合わせるタイプ
ギリギリ、カチカチといった音のなるタイプの歯ぎしりであれば、周りからの指摘で気付くこともできますが、音のしない食いしばりなどは習慣化されていることもあり、ご自身では自覚が難しいものです。
ほとんどの方が自覚がなく、歯が割れた、顎が痛くなった、頭痛がするといった症状が出てから、歯ぎしり・食いしばりが原因と診断されるケースが多くあります。
歯ぎしりの健康リスク
- 歯の摩耗・欠損
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歯ぎしりを就寝中に行うと、起きている時に行うよりも掛かる力が強くなります。
歯ぎしりで受ける歯への圧力は100kgを超えることがあります。ですから、歯ぎしりを毎日のように行うと歯が欠けたり、擦り減ったりしてしまいます。
若いうちから歯ぎしりが習慣化してしまうと、年をとってから健康な歯が残りにくくなってしまいます。
- 詰め物の欠損
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強い力で欠けてしまうのは歯だけではありません。
せっかく治療した歯の詰め物も掻けてしまうことがあります。
- 顎関節症
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歯ぎしりで強い力が掛かるのは歯だけではありません。顎にも強い力がかかり、顎関節がズレたり変化が生じたりすることがあります。そうなると顎関節症になってしまいます。
顎関節症は顎の痛みや口を開けづらくなること、顎を動かすと音が鳴ることなどが主な兆候です。硬い食べ物や大きな食べ物が食べづらくなることがあります。
- 歯周病
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歯ぎしりをしていくうちに、歯そのものが弱っていきます。歯が弱ることで、歯の生え際に隙間が生じて歯周病菌が増殖しやすくなります(咬合性外傷)。
強い歯ぎしりをする人は歯ぎしりをしない人に比べて歯周病の進行スピードが速くなると言われています。
歯周病は歯を失うリスクが高くなるほか、循環器系疾患のリスクも高まります。歯周病菌自体が血管に障害を与えるほか、歯周病による炎症で作られた炎症性サイトカインが心臓血管の異常を引き起こすからです。
- 寝起きの肩や首の痛み
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歯ぎしりを行うと寝ている間の首や肩に強い力が掛かります。睡眠時でも首や肩周辺の筋肉が緊張し、こわばり、疲労物質や睡眠時の痛みの原因物質の蓄積に繋がります。
夜にしっかり寝ているのに、朝起きたら肩や首に痛みが出ているならば歯ぎしりをしているのかもしれません。
食いしばり・噛みしめ・歯ぎしりのボトックス治療
咬筋ボツリヌス治療の効果
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- 効果 1
- 顎関節症の緩和(顎が鳴る・口が大きく開かない・顎が痛む)
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- 効果 2
- 就寝中の歯ぎしりの緩和
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- 効果 3
- 歯ぎしりによる歯の磨滅(すり減る)抑制
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- 効果 4
- 咬合圧による離脱、破損防止
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- 効果 5
- 食いしばり・噛みしめ・歯ぎしりの緩和
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- 効果 6
- 食いしばり・噛みしめ・歯ぎしりで起こる肩こり、頭痛などの改善
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- 効果 7
- ガミースマイルの改善、口角挙上など
咬筋ボツリヌス治療とは
ボツリヌストキシンから抽出されるタンパク質を、咬筋に注入することで緊張をほぐす治療です。
その結果、咬筋肥大による下記の原因を改善することができます。また、顎関節症の治療にも使用されています。
咬筋とは
エラの部分にある咀嚼筋の1つで、食事をするときに使う大切な筋肉です。咬筋が必要以上に強くなることを咬筋肥大といいます。
咬筋が肥大すると
歯ぎしりや食いしばりなどが原因で咬筋が肥大することにより、歯が欠ける、すり減る、マウスピースが割れるなどの悪影響を及ぼします。中には、頭痛、肩こり、首コリなどの症状を訴える方もいらっしゃいます。
咬筋の強さは、他の人と比較ができないため、自覚症状がない方がとても多いです。簡単にチェックできますのでご相談ください。
ボトックス治療Q&A
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- Q.1
- ボツリヌスの安全性
ボツリヌス注入療法は、日本では、1996年に眼瞼痙攣、2000年に片側顔面痙攣、2001年に痙性斜頸への向上が厚生労働省の承認を受けています。
美容医療では、しわ取りの治療、小顔治療として一般的に使用されており、日本の歯科領域では、2011年頃から導入されています。なお、ボツリヌスタンパクは完全に無毒化されているため、人体への影響はありません。
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- Q.2
- 適応範囲
咬筋・オトガイ筋(うめぼしジワ)・ガミースマイル・口角挙上
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- Q.3
- 治療時間
15分程度で終了します。
(麻酔をする場合には40分程度)
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- Q.4
- ダウンタイム
特にありませんので、すぐに日常生活に戻ることができます。
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- Q.5
- 副作用について
治療後数日は重たい感覚が残る場合があります。
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- Q.6
- 持続効果について
持続効果はおよそ3~6か月です。
(個人差があります)
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- Q.7
- 保険適用について
保険適用外となります。
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- Q.8
- 禁忌はありますか?
妊娠中、妊娠の可能性のある方、3ヶ月以内に妊娠希望の方、授乳中、アレルギー反応を起こしたことのある方、神経・筋疾患をお持ちの方
ボトックス治療について
- 国内の承認医薬品等の有無について:ボトックスビスタ(アラガン)厚生労働省認可を取得
治療費(税込) | ||
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咬筋ボツリヌス治療 | 左右咬筋 | ¥44,000 |