噛み合わせ・咬合治療
Occlusal treatment
噛むことは生きる力
健康で豊かな人生に
噛み合わせを整えることで、全身の骨格や筋肉などの歪みなどを整え、頭痛や不定愁訴などを改善できる可能性があります。
ドーソン咬合理論
咬合や咀嚼の専門家の医師のピーター・ドーソン博士(Peter E Dawson,D.D.S)による「ドーソン咬合理論」を習得し、この咬合理論に基づいた治療を実践しています。
ドーソン咬合理論では、患者様一人ひとりの噛み合わせを正しく把握し、症状に寄り添った補綴治療を行ない適切な噛み合わせへと導きます。
噛み合わせを整えることで、顔だけでなく全身の骨格、筋肉などの歪みなどを健康的で自然な状態になることが期待でき、薬や手術に頼ることなく、頭痛や不定愁訴などを改善できる可能性があります。
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- 正しい顎位
下顎頭の下顎窩内の位置は最上方位を中心位とする
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- 咬筋の働き
中心位に入って閉じた時に筋肉の反射が止まらせる
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- 臼歯の
咬合支持
- 臼歯の
安定した咬合支持域の獲得する
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- アンテリア
ガイダンス
- アンテリア
下顎滑走運動時における上下の前歯での誘導をさせる
噛み合わせの重要性
歯は、上下の歯が正しい位置で噛み合うことで正常に機能することができます。
噛み合わせの役割
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- 役割 1
- 食べ物を咀嚼して、きちんと飲み込む
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- 役割 2
- 会話時に明瞭に発音をする
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- 役割 3
- 歯を食いしばって全身に力をこめる
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- 役割 4
- 正しい姿勢を維持する
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- 役割 5
- 集中力を高める
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- 役割 6
- 歯や顎に過度の負担をかけることなく機能を果たす
このように噛み合わせは多くの役割を担っています。
ですが、上下左右それぞれの歯がしっかりと理想的な場所にないと、これらの働きを100%発揮することができなくなってしまいます。
歯ぎしりの種類
歯ぎしりは別名ブラキシズム(口腔内悪習慣)といいます。歯ぎしりとは、ギリギリ音を立てる様子を想像する方が多いと思いますが、歯ぎしりには大きく分けると3種類のタイプがあります。
グラインディング
下顎を左右に動かしギリギリと上下の歯をすり合わせるタイプ
クレンチング
上下の歯をぐーっと食いしばるタイプ
タッピング
下顎を上下にカチカチと合わせるタイプ
ギリギリ、カチカチといった音のなるタイプの歯ぎしりであれば、周りからの指摘で気付くこともできますが、音のしない食いしばりなどは習慣化されていることもあり、ご自身では自覚が難しいものです。
ほとんどの方が自覚がなく、歯が割れた、顎が痛くなった、頭痛がするといった症状が出てから、歯ぎしり・食いしばりが原因と診断されるケースが多くあります。
噛み合わせが悪くなる原因
身体は生命活動をし続けながら、組織が常に作り替わります。そのため骨格や噛み合わせ、歯並びも少しずつ変化しています。もともと正しい噛み合わせでも、生活習慣や環境の変化、加齢によって噛み合わせが悪くなることがあります。
- 歯ぎしり、うつぶせ寝、頬杖などの癖
- 左右一方で食べ物を噛む、荷物を持つ、足を組むなど、偏った力がかかる習慣
- むし歯、歯周病などによる歯の喪失
- ケガによる損傷、歯の位置のズレ
- 歯の摩耗や破折、詰め物の欠損によって歯の形状が変わった場合
- 歯科治療で高さの合わない被せ物や入れ歯などが入った場合
上記に当てはまることがあれば当院までご相談ください。
噛み合わせと全身疾患の関係
噛み合わせは、顎の運動や全身の骨格とつながっているため、相互に影響を与えます。ですから噛み合わせの悪い状態でいると、次のような悪影響が全身に連鎖的に引き起こされる可能性があります。
- 咀嚼能力の低下、胃腸への負担
- 肩こり、頭痛、不定愁訴
- 歯周病
- 歯の摩耗・破折
- 気鬱
- 他の歯の位置がずれる、歯並びのさらなる悪化
他の診療科を受診しても原因が見つからない場合は、噛み合わせが原因となっている場合もあります。
噛み合わせと予防ケア
正しい噛み合わせは、むし歯や歯周病の予防にも役立ちます。
悪くなってから治療するのではなく、悪くさせないために処置を受ける、したがって噛み合わせ治療も予防ケアとなります。
予防ケアとして噛み合わせ治療を受ける際には次のことがあげられます。
- 一部の歯に力が掛かることでの摩耗や破損、歯根・歯肉へのダメージを予防する
- 清掃性の高い咬合歯並びになることで、プラークコントロールの徹底がしやすく虫歯や歯周病を予防する
- 歪みのない咀嚼で顎関節症の予防に
噛み合わせ、顎関節症が気になる方は、一度当院ご相談ください。